J_Uの日記

芸術とその価値観などについてです。

好意を抱かれるということ

楽家として生きてから、

 

直観や、思いついたことなど、思ったままに行動することはもちろん、

 

その理論性を勉強することも大切だと思っています。

 

曲を作る時にも、インスピレーションが6割、理論が4割といったところです。

 

どちらも大切で、どちらも欠いてはいけないし、偏ってもいけません。

 

 

今は、人がどのように何かに動かされるのかということを研究しています。

 

 

その中でひとつここにご紹介します。

 

人が人を好きになる、何かに対して、好意を持つ

 

ということはとてもポジティブなことです。

 

この際、対照となるものが何か、

 

どのように、どれくらい好きかなどには焦点を当てず、

 

その感情、好意自体で考えた場合、

 

全世界中の人々が良いことだと答えるでしょう。

(もしくは大多数。ひねくれ者を除いて。)

 

ではなぜ人は好感を持つのでしょう?

 

1.人は他人から好意を持たれると、その人にも好感を抱くとされています。

 たとえそれが見え透いたお世辞で、下心丸出しだった場合ですら、

 その人にある程度の好感を抱きます。

 

2.類似性を好みます。

 外見の類似点、経歴、趣味などです。

 研究では、

 同じような格好、そうでない格好、

 好みの格好とそうでない格好の人から、

 10セント貸してくれという頼みに、

 同じ格好、好みの格好の人へ約半数の人が10セント貸した

 という結果があります。

 

3.グループで利益を得る場合の力

 単にグループを組んだ場合、差別化や、性に合わないなどで衝突が生まれますが、

 何か1つのことに取り組み、それを達成して利益が生まれた場合、

 それまで衝突していたとしても、それが無くなり、互いに協力し合うという研究も

 あります。

 

 

さらにおもしろいのは、天気予報士に対して、嫌悪感を抱く者がいるという話。

 

実はこれは日本だけでなく、世界中の人に見られます。

 

天気予報士はただ、予測された天気をメディアから公に伝えているだけで、

 

その人が起こしたわけではないのに、

 

ただ外れたというだけで、非難を浴びせる、

 

低俗で、知性のない、かわいそうな連中がいます。

 

これがなぜ起こるかの原因を調べた研究者がいて、

 

実はこれは古代から人間に見られる現象らしいのです。

 

人は良い知らせを伝える人と、悪い知らせを伝える人

 

というたったそれだけの理由で好感を持つか、嫌悪感を持つかに分かれます。

 

 

以上のような人が何かに好感を持つ理由があり、それ以外にも様々ありますが、

 

理論的にそれを利用することもありでしょう。

 

ただこれらを言葉にして、字に起こせばこうなりますが、

 

賢い人というのは、それを自然に行っています。

 

やろうと思ってやるのではなく、その人の普段の行いが自然にそうなのです。

 

だから好感を持てる。

 

僕は日本に帰ってきて、

 

こんなにも日本人はコミュニケーション能力が乏しい人種なのかと感じます。

 

例えば、赤の他人とコミュニケトするのは、

 

お店での店員とのやりとりが一般的ですが、

 

”あなた口あるでしょう?” ”喋ることができないんですか?”

 

というような人が大多数です。

 

人の品性、知性、気質、外見ですら、

 

教育、食べもの、生活で決まります。

 

人から愛されるものは、人と自分を愛することができる人です。