J_Uの日記

芸術とその価値観などについてです。

Good Cop, Bad Cop.

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J.Uです。

 

よくみなさん使われていると思いますが、

 

「あの人いい人だよね」

とか、

「あの人感じ悪いよね」

とか

”いい人””悪い人”で人を判断することがあると思います。

 

誰かに人を紹介したり、誰かの噂話をしたりするときに

よくこういった類の言葉が出てきます。

 

実はこういったことはとても無意味で、人の本質を見る際には全く何にもならない

材料なんです。

 

なぜなら人というものは必ず2面性を持っているからです。

 

完全に50%50%でどちらの要素も持っています。

 

そして”良い”とか”悪い”というのは、

人によってそれぞれ違うし、その人の都合に”良い”のか、”悪い”のかでしか

判断していません。

 

例えばAさんという男の人がいます。

彼は重度のドラッグ、アルコール中毒者で、飲酒運転で何度も警察に捕まって、出所してはまた繰り返す日々を過ごしています。

 

彼には5歳の子供がいます。

世間から見るとどうしようもない人間ですが、自身の子供と接するときには、とてもやさしいお父さんなのです。

結果、その子供はお父さんに会いたいと毎日言っています。

 

あの人にとっては”都合が悪い”が、その人にとっては”都合が良い”のです。

 

思考、価値観、物事の見解などは人の数だけ存在するし、

それは断定できるようなものではありません。

 

それを自分がそう思うから、そうなんだと決めつける言い方をするのはとても愚かな行為です。

 

話は変わりますが、

警察の取り調べでよく使われる心理的方法があります。

それは”厳しいお父さん””優しいお母さん”です。

 

 

犯罪を犯した人が黙秘した場合、

打開策として、この技法が典型的です。

よくテレビドラマや映画で出てくるシーンです。

 

まずは、お父さんが出てきます。

叱咤、罵倒、暴力などで相手をいけるところまで恐怖を与えます。

 

そのあとにお母さんが優しくなだめます。

 

そうすると大抵の犯人は、よほど意志が強い人を除き、簡単に口を割ります。

 

ここに出てくる、”厳しいお父さん”は犯人にとってはとても印象が”悪い”です。

中にはおそらく一生恨む人もいるかもしれません。

 

一方、”優しいお母さん”に対して、更生した元犯罪者は感謝の意を唱えることも。

 

しかし、冷静に考えてみてください。

この”厳しいお父さん”と”優しいお母さん”は2人1組なのです。

どちらも同じ目的を持っています。

そして2人はその目的のために、徹底してその役を演じているだけなのです。

 

これがどちらか1つだけでは上手くいく可能性は低いでしょう。

 

人の心を動かす手法として、どちらも大切なのです。

子どものしつけに対しても同じです。

 

 

最近よく親の虐待、暴力や

上司などのパワーハラスメントとやらが乱用されています。

 

パワー”POWER”、力があるものが上に行くのは当たり前で、

それをハラスメント”Harassment”嫌がらせ、と言っているのは

平社員が社長に対して言っているただの不平、不満と同じだと思うのですが。

ちなみに人間ヒマがあると愚痴、不満を漏らします。

一般的に、社長は会社組織で最も忙しい人です。

 

本当に権力を使った迷惑行為は確かに存在しますが、

あまりに世間が過敏で、潔癖すぎます。

結果、言葉の乱用が目立ちます。

そりゃ、花粉症が流行ったり、電車のつり革に触れないとかいうのもつじつまが合いますね。

度が過ぎたやりすぎ、きれい好きの日本ですからね 笑

 

こういったケースで共通した矛盾があります。

みなさんなぜ、問題の後に謝るのでしょうか?

 

仮に問題が起こったとします。

しかし、暴力を振るったとされる人の意志がとても強いものでした。

周りには乱暴に見えるかもしれない。

 

でも加害者(仮)は被害者(仮)の将来性を信じ、このやり方をすれば、

被害者(仮)は伸びる、成功する、この先1人で生きていける。

甘やかせば、加害者(仮)がいなくなった時、被害者(仮)は途方に暮れる可能性が高い。

「これは絶対に彼に必要なんだ!!」

 

と、涙ながらに訴える人って1人もいないですよね。

 

必ず、記者会見などで、

「反省しています…。」

と謝るか、

「そんなことはしていない!」

と逃げるかです。

 

だから周りにはそれが”暴力”とみなされるんでしょうね。

 

その道を進んだ先は崖。

何度言っても、怒鳴っても、わからない、聞かない子供がいます。

周りから見れば、その先には死しか待っていない。

もう落ちる寸前まで来ている。

 

もしその子を愛している親ならば、殴ってでも止めようとするのは自然ではないでしょうか?

 

さぁ、みなさん”良い人”、”悪い人”という判断の仕方はもうやめましょう。

 

もう少し、物事を見る視野を広めましょう。

頭を柔軟にしてみてはいかがでしょう。

 

それでは。