流行りに乗る人の特徴とその愚かさ
人はもともと権威に弱いという話は前にしました。
地位、名誉、肩書など。
医者が言っているから。
専門家が言っているから。
先生が言っているから。
あの有名人がやっているからなど、公についているステータスというものに
大きく影響を受けるという性質です。
こういったものは実際に目で見えるものではなく、
まるで裸の王様、その人の本質、能力にかかわらず、
マントとしてただ装飾されているだけのものです。
(もちろん、本当に能力も兼ねそろえている人もいますが。)
・あの有名人が~を好きだと言っていた。
・あの大ファンのあの人が~をよく買うと言っていた。
・地元の~というチームが優勝した。
など、メディアを通してある情報が話題となると、
それまで気にもしなかったものが、急に大人気となり、その価値を上げます。
例えばそれがごく一般的に売られている商品だったとしても、
TVでやった、ニュースで話題になった、などで急激に売れ始め、
在庫が品切れとなる場合もあります。
なぜ人はこういう行動をとってしまうのか?
答えはその人の人間性の欠陥にあります。
まず、例をいくつか出しましょう。
有名な話で、欧米のサッカーチームの過激的なサポーター、”フーリガン”。
彼、彼女らは、地元のサッカーチームが負けると、暴動になり、
公道を占拠し、暴れだす。
最悪の場合、選手、監督、プレイに関わった人などに危害を加え、殺害することも。
フーリガンほどではなくとも、世界中で見られる傾向があります。
応援しているチームが勝った時、
メディア、そのサポーター、ファンたちは
”我々のチームが勝った”
と述べます。
一方、負けたとき、
”彼らは負けた”
と言います。
そう、違いは、いい情報のときには、
その対象物と、自分たちをつながる要素を求めています。
逆に、悪い情報の場合、
自分とそれを引き離したい、
自分とそれは無関係ということを他者に証明させたいのです。
天気予報士に対して、
”天気が外れたじゃないか!嘘つき!”
と非難する人。w
これも同様、天気予報士が実際にその天気を起こしたわけでもないのに、
その情報を流した人を非難します。
こういったことの人間の心理はこうです。
ー 普段自分に自信がない。
これといって、能力を誇れるものもなく、
何をしてもうまくいかない。
どうにかして、自分を優秀だと人に認めさせたい。
社会的に認められたい。
どうすれば…?
ん? そういえば、あの有名チームのあの選手、
あれが好きだって言っていたぞ?
そうだ、あれを買えば、あの人と自分が近づくことができる!
あれを持っていれば、自分を見下していたやつも、
この話題に乗っかるぞ!
だって、あの有名人と同じものを所有して、繋がっているんだから。
これで、あの人も僕を認めてくれるはず!
優秀だと、言ってくれる!
実際にこう思うかどうかは別の話で、
潜在意識の中では、これに近い状態になっています。
このケースは異常で、かなり、深刻なケースです。
が、これに近いことをみなさんもしていると思うとゾッとします。
・”あの選手、優勝する前から、俺は応援していたし、絶対優勝すると思っていたよ!”
・あぁ、彼?地元同じ。同い年。誕生日同じ。血液型同じ。
・あの選手と話したことあるよ。見たことあるよ。
・あの人がTVで言う前から、私、その商品好きだったし。
など、これらすべて、自分をその対象者と近づけ、
自分の能力を他人に認めさせたいという欲求から来ている行動なのです。
最初、良い情報を与えたその人物と、自分をどうにかして、近づけたい。
親密になりたい。そして、自分もその対象となりたい。
しかし、その人物が悪い情報を与えたと同時に、
自分を傷つけた標的とみなし、攻撃するのです。
なんて、身勝手な…。
しかし、これは人間の本質なのです。
所詮、うすっぺらい、誰にも見えない洋服。
裸の王様の末路はみなさんご存知の通りでございます。
さて、下の曲はかの、”1Do Brasil Music" という、
ブラジルの有名レーベルにシェアしてもらった曲です。
あのうわさの”1Do Brasil Music" ですよ!?www
興味あれば聴いてみてください。