壁は内にある
J.Uです。
芸術家、職人、料理人、画家、それ以外にも様々な分野の仕事をしている人が
よく口にする言葉があります。
それは”こだわり”です。
前の記事に何度か話したことがあります。
これはまるで良いことのように思っている方が非常に多いと思いますが、
あらゆる可能性を自ら失くしてしまっている行為、思考です。
何か1つの物事に取り組む際、
あれこれ注文をする人がいます。
より良くなることなら構いませんが、どうでもいいことに”こだわって”いる人を
よく見かけます。
判断基準は
その”こだわり”は人のためになっているのか?
それとも自分のエゴなのか?
人が望むものならばそれは違うでしょう。
例えば、
自分がどんなにそれをやりたい、人のためなんだ!
と叫んだとしても、人にその需要がなければそれはあなたのエゴです。
どんなに叫んで、思いが強くても、人にそれが伝わらなければ
それはあなたの自分勝手な主張なのです。
有名な研究で”メラビアンの法則”というのがあります。
人が他人に持つ第一印象は視覚がほとんどであるという研究結果です。
そしてそれは
例えば、印象を持たれた人が必死に
「違う!自分はそんなやつじゃない!」
といっても他人がそう感じてしまったらそうなのです。
簡単に拭えるものではありません。
男女関係でどちらかが「~してあげる」
と言っているのに受け取るほうは「それが重荷になる」
ということはめずらしくありません。
その違いはやはり本当の意味で
人のためを思っているのかどうか
ということでしょう。
僕も以前は音楽をやるからには
有名になりたい
とか
お金持ちになりたい
とか
いい家に住みたい、ちやほやされたい、あれが欲しい、これがしたい。
それって全て自分のためで、
その向こう側に人が存在していなかったんです。
みなさんもその”こだわり”はなんのために、誰に対して行っているのか
一度、より深く考えてみることをお勧めします。
それでは。