オリジナルズ
J.Uです。
芸術をされている方、
そのほかにも人と違うことをしたいと思っている方、
無理、無謀と言われた壁に風穴を空けたいなど、
物事の起点となることをして、人のためになることをしたい人は
僕を含め、世の中に多数いると思います。
そんなことを毎日考えている中、出会った本について、今回紹介したいと思います。
それは
Adam Grant（アダム グラント）著
”Originals”（オリジナルズ）
という本です。
副題は "How Non Conformists move the world."
”協調性のない人がどのように世界を動かしたか”
という意味です。
日本では”空気を読む” ということがまるで「優秀なこと」のように言われていますが、これはあまり意味がありません。
というよりやってはいけないことだと思います。
なぜなら、それは
自分の意見を押し殺して、周りに同調する。
ということだからです。
本にも書いてありますが、
元来、人というのは他人と違うことに不安、恐怖を感じる生き物です。
これは日本のみならず、世界中、人間なら誰でもそうだ、と心理学的に言われています。
実際に実験されたデータも紹介されています。
例えば、日本の悪い例だと、”いじめ”です。
ある友達が他者に対して言った悪口などに同調してしまう。
これが発端でしょう。
それが多数になれば、もし自分が少数派になったときの恐怖は計り知れません。
そして、それをぶち破る勇気が自分に果たしてあるのか。
最近のニュースでは
某大学のアスリートがそのチームの監督の明らかに間違っている指示に従ってしまった事件が新しいです。
こういった例は大なり小なり、どこにでも転がっています。
子どものころ、例えば、お遊戯会などで、学校の先生や、周りの”大人”と呼ばれる人たちに
「みんなと一緒にしようね」
とか、
「ちゃんとしなくちゃだめだよ。みんなやってるでしょ？」
とか言われたことがあると思います。
子ども時代だけでなく、大きくなってからも色んな場面であると思います。
何かをやらなくてはいけない理由が
”みんなやっているから”
これはとても矛盾しています。
ちゃんと目的、理由を説明できない人は最終手段にこの言葉を用いります。
まるでそれが良いことかのように。
しかし、現実、それに反発している人というのはかなり少数派です。
なぜなら、人はみな、その少数派になって
他人から叩かれたり、
批判されたり、
嫌われたりすることを避ける心理を持っているからです。
過去、現在、そういった場面で周りに同調しなかった経験はありませんか？
もしくは、そんな人を自分はどんな目で見ていたか。
他人はその人に対してどんな言動で対処していたでしょうか？
この本ではそんな少数派の”異端者”と呼ばれる人がどんなことをしてきたか。
その人間性、生活にどんな特徴、傾向があったか。
などをまとめて述べてあります。
政治面では、坂本龍馬、マーティー・ルーサー・キング（キング牧師）など。
ビジネス面だと、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツなど。
芸術面だと、モーツァルト、ピカソ、などがこれに当てはまります。
この著者のAdam Grant(アダム グラント）は
TEDなどにも出ているので、興味があればそちらも一緒にごらんになってはいかがでしょうか？
ちなみこの本、原本を探したのですが、本屋に英語の本がなく、Amazonで購入しました。
本屋へ問い合わせたとき、発注できたのですが、1週間から２週間かかると。
思い立ったらすぐ行動したい僕にはそれは長すぎる時間でした。
そこでAmazonを調べました。
すると、注文の翌日に来て、本屋で買うより安いんです。
これも本屋がつぶれる理由の一つでしょう。
LAでもどんどん本屋はなくなっていました。
僕自身、今ミュージシャンとして活動していますが、子供のころから反骨心が旺盛だとか、あまのじゃくだとか人に言われた思い出があります。
僕自身はそう思ってないのですが。
簡単に図れる一例として、みなさんが扱うPCのBrowser.
既存のものを使うか、
自分で新しくダウンロードして使うか、
などが挙げてあります。
WindowsならExplorerではなく、Fire Foxなど。
MacならSafariではなく、Google Chromeなどを使っているか。
ご覧になった方もご自分や、周りの友人などがどんなタイプに当てはまるか、考えてみると面白いかもしれません。
周りに同調しないことを一方的に抑えつけるのはいかがなものか、ということです。
もしかしたら将来すごいものを発明することになるかも。
それではまた。
