J_Uの日記

芸術とその価値観などについてです。

状況を変えるとき、あなたは”離脱するか”、”発言するか”?

 

会社や、学校、家庭や、友人関係、

 

あらゆる生活の場での不満や、改善したいこと、変えたいことなどは

 

誰しも少しは持っている。

 

現代社会では、もはや働く企業などは無数に存在する。

 

グローヴァリゼイション、ソーシャルミディア、

 

交通手段、コミュニケーション技術の発展で、人はかつてない身軽さを手に入れた。

 

少しでも嫌なこと、気に入らない環境があれば、即座にその場を離脱する

 

という選択肢が許される時代だ。

 

 

しかし、そこには大きな問題がある。

 

経済学者 ハーシュマンはこう語る。


”離脱には自分の環境が変わるという利点があるが、


大きな欠点がある。結局は現状維持を許すことになるので、


ほかの誰のためにもならない。

 

つまりは自分の欲求を満たすためだけの、私利私欲の行動。

 

 

現状に不満がある場合、その環境を変えるためにできることは

 

2つに1つの選択しかない。

 

離脱するか、発言するか。

 

 

すぐ離職しても、次がすぐに見つかる今の時代で、

 

果たして発言して、リスクをわざわざ取ることに

 

メリットはあるのだろうか?

 

 

 

1人はCIAの女性職員。

 

現状を変えるために上に発言し、一度は職を失うかもしれないほどの

 

圧力をかけられたが、見事、現状を打開し、CIAに貢献し、成功した。

 

1人は、Appleの元女性社員。

 

ジョブスにたてつき、離職した。

 

しかし、そのおかげで、AppleiPhoneを生み出した。

 

2人に共通しているのは、違う選択肢を取ったが、

 

黙っているよりは、発言することを選んだこと。

 

長期的に見て、人が後悔するのは、行動を起こしたうえでの失敗ではなく、

 

行動を起こさなかったための失敗である。

 

ことが研究で示されている。

 

 

気に食わない上司、同僚、友人、家族、知人、隣人。

 

その場から逃げ、黙って、嫌な環境を変えることは誰にでもできる。

 

しかし、それは、実は何も変わってはいないのだ。

 

その嫌な人物は世界に多数存在し続けるし、

 

それに対処できない自分もそこに居続けることになる。

 

再び別の嫌な物体が現れると、どんな行動をするだろうか?

 

結果はどちらでもいい。

 

しかし、その過程であなたのする行動が、

 

今後のあなたの未来を創造する。