J_Uの日記

芸術とその価値観などについてです。

あなたはこの2つの単語のうち、どちらが好きですか? iktitaf イクティタフ sarick サリック

次の曲のリズムをテーブルで叩いてみてください。

 

・ハッピー・バースデー

・メリーさんの羊

・ジングルベル

・きらきら星

 

そして、それを横で聴いている知人、友人、家族の1人が、

 

叩いている曲を当てられる確率はどのくらいだと思いますか?

 

実験はスタンフォード大学で行われた。

 

被験者は、聞き手は簡単に当ててくれると思い、50%という予測をつけた。

 

 

実際の正答率は2.5%。

 

たたいた120曲中、3曲だけだった。

 

研究者はさまざまな組織で試したが、結果は同じだった。

 

聴き手には、そのメロディーが聞こえない。

聞こえるのはモールス信号のように脈絡のない奇妙なリズムだけ。

 

そう、自分のアイデアを人に伝える最大の難点がここにあるのです。

 

 

イデアの曲が鳴っているのは、自分の頭だけ。

何週間、何か月、何年、と温め続けたアイデアは自分に染みついている。

 

すると、他人にどう聴こえるかを想像することが難しくなる。

 

自分はそれに慣れ親しんでいるため、

 

人もそれに賛同してくれるだろうという安易な考えに陥るのです。

 

では、どうやって過去に見ない、斬新なアイデアをみんなに賛同してもらえるか?

 

そこが重要な点になる。

 

あなたはこの2つの単語のうち、どちらが好きですか?

 

iktitaf イクティタフ

sarick サリック

 

大抵の人はイクティタフよりも、なんとなくサリックを選ぶ。

 

この現象は心理学で 単純接触効果 と呼びます。

 

ある対象に繰り返し接するほど、その対象をもっと好きになる。というもの。

 

この2つの単語は、意味がない造語です。

はじめて被験者に見せたときは同程度の好みでした。

 

しかし、比較する前に、片方を2回見せておくと、

 

あらかじめ見せられていた方を好むようになったといいます。

 

そして、その傾向は5回、10回、25回と、多くなるたび強くなっていったという。

 

これらは世界中あちこちで起きている現象です。

 

顔、文字、数字、音、味、ブランド、漢字。

 

なじみがあればあるほど、人は人種、文化問わず、なじみのあるものを好みます。

 

 

例えば、みなさん自分で写真を撮った時、なんだか違和感がありませんか?

 

それは普段、鏡で見ている顔とは逆だからです。

 

つまり写真に写ったあなたの顔は他人がいつも見ているあなたの顔。

 

普段鏡で見ているあなたの顔ではないので、

 

自分の映った写真をあまり好まないのはそういう理由です。

 

 

一般的には、ある考え方に10~20回繰り返し触れると、

 

好感度は上昇し続けることがわかっています。

 

複雑なものは、それ以上の接触が必要。

 

また、他の考えと、とり混ぜながら短くサッと相手に触れ、好奇心を引きつけると

 

効果は高まるようです。

 

そして、時間を置くこと。

 

そのアイデアを人の頭に染み込ませるためです。

 

 

あなたがもし、何か新しいアイデア、変革などを思いついて、それを実現したいとき、

 

これらはとても役に立つ情報です。

 

試してみてはいかがですか?