J_Uの日記

芸術とその価値観などについてです。

評価をする側が見誤っている!?

ビジネスに精通した大物たち、

 

アップルのスティーブ・ジョブス

 

アマゾンのジェフ・ベゾス

 

グーグルや、その他の優れた企業への投資で成功を収めた投資家、ジョン・ドーア

 

彼らが絶賛し、見るなりに、 ”これは売れる!!” と確信し、

 

多大な投資をしたある製品がある。

 

 

発明者は現代のトーマス・エジソンと評されており、画期的な発明をいくつもしていた。

 

アメリカで発明家に授与される最高の栄誉、 ”アメリカ国家技術賞”を

 

当時ビル・クリントンから授与されている。

 

 

当人は、この新製品は1年以内に週10000点は売れるようになると予測。

 

 

 

 

ところが…!

 

6年経過し、売り上げは30000点。

 

10年以上経て、会社はまだ黒字を計上せず、人々の生活を一変するはずだった

 

この製品は、電動立ち乗り2輪車の セグウェイ だ。

 

日本では、道路交通法から、一般道路での運転は禁止され、

 

スタジアムや、ドーム、限られた場所でしか運転できない。

 

それがないアメリカでさえ、この売上である。

 

 

僕もアメリカ在住中に何度か見たが、

 

今、誰か乗っている人はいるのだろうか?

 

 

アメリカのニュース雑誌はセグウェイ

 

この10年でトップテンに入るテクノロジーの大失敗

 

と呼んだ。

 

 

 

 

2人のお笑い芸人が共同で90分の特別テレビを作った。

 

2人ともテレビ向けのシナリオ制作の経験がなく、すぐにネタが尽きてしまったため、

 

毎週30分用にシナリオを書き替えた。

 

台本を提出したところ、ほとんどのテレビ局の重役たちは、

そのおもしろさを理解できなかった。

 

ロサンゼルスに集められた100人の視聴者にも、とんでもない失敗作と酷評された。

 

その後、4つの都市で約600人にも視聴してもらったが、みんな口をそろえて、

 

   ”これを書いたコメディアンは負け犬だ。こんな番組、誰が見たいんだ。”

 

   ”この番組をもう一度見たいと思っている視聴者は存在しない。”

 

と言った。

 

それでも、なんとか放映にこぎつけたが、誰もが予想した通り、鳴かず飛ばず

 

だが、1人の重役があと4回分のエピソードを強行した。

 

しかし、それでも人気は出ず。

 

2人のうち、1人はあきらめかけていた。

 

 

 

以後10年、その番組は視聴率調査で、つねに上位を独占、

 

10億ドル(約100億円)の収益を上げるまでに成長した。

 

その番組はSeinfeldとなりのサインフェルド)。

 

テレビの重役たちはなぜこれほどまでに、過小評価したのだろう?

 

 

ここで問題となるのは、 

 

オリジナリティ の最大の障害は”創出”ではなく

 

”アイデアの選定”である。ということ。

 

斬新なアイデアから適切なものをうまく選び出せる人がいないことが問題だ。

 

 

それらの理由の1つには、自信過剰 がある。

 

ベートーベンが自己評価したうえで、最も評価した曲は

 

世間では評価が低く、

 

逆に納得のいかなかった ”交響曲第5番 運命” は今や最高傑作と評価されている。

 

創出者はアイデアが浮かんだ時に これだ!という興奮、達成感で舞い上がる。

 

結果、冷静に、客観的な判断ができなくなっているのだ。

 

 

そして、管理職のような重役たちが陥るのは、

 

新しいアイデアを実行して得る収益よりも、投資したときの失敗を恐れる。

 

自分の経験則を過大評価し、

よりリスクをとらない、安全策をとろうとする傾向があるのだ。

 

スター・ウォーズ

E.T.

パルプ・フィクション

ナルニア国物語

アンネの日記

風と共に去りぬ

・蠅の王

ハリー・ポッター

 

これらの作品は当初、上層部に却下されていた。

 

専門知識と経験が深まるほど、世界の見方が、ある一定の状態に固定されてしまう。

 

 

 

いまや、YouTube, Twitter, TikTok, などなどで、動画配信、その他をしている人が

 

大勢いて、評価されている。

 

もはや、テレビ局、レーベル、事務所の重役たちに我々のアイデア

 

正しく評価してくれる人は存在するのだろうか?

 

 

一般人の方は、何のリスクもなく、過大、過小評価もせず、

 

経験則などというくだらないプライドもなく、

 

ただおもしろいものに評価するのだ。